「冷麺」といえば朝鮮料理のひとつとして主に焼肉店で食べられますが、「盛岡冷麺」は本場の冷麺とはひと味もふた味も違った「盛岡オリジナル」の料理です。

約50年前、盛岡にある「食道園」というお店で生まれ、現在では盛岡市内に20店舗ほどで提供されている、盛岡のソウルフードです。

(盛岡冷麺の生みの親についてはこちらから)

では、ここで「盛岡冷麺」とはどんな食べ物なのか? その特徴をあげてみましょう。


【その1】 強いコシの麺

盛岡冷麺の最大の特徴は、麺の強いコシにあります。朝鮮半島で食べられる冷麺(平壌冷麺)の麺は、主にそば粉が使われていますが、「盛岡冷麺」は小麦粉です。これに馬鈴薯のデンプンを配合するために、表面はツルツルしながら強いコシの麺になるのです。

【その2】 あっさりしながらもコクのあるスープ

盛岡冷麺のスープは、主に牛肉や牛骨が使われています。これをベースに鶏ガラや野菜を加えてじっくり煮込んであります。ラーメンと同じように、お店によってスープの味が異なるので、盛岡の人たちにとっては、どのお店のスープが好きか、それぞれ好みが分かれるようです。

【その3】 インパクトのある辛いキムチ

キムチと言えば、一般には白菜キムチを思い浮かべますが、盛岡冷麺に添えられるキムチは、なぜかキャベツと大根のキムチが一般的です。盛岡冷麺に添えられるキムチのことを盛岡の人は「辛味(からみ)」と言います。
盛岡冷麺を提供するお店(主に盛岡市内の焼肉店)では、注文の時に辛さに応じて「中辛」や「極辛」などを指定して注文します。ここで通は「別辛」を注文します。普通の盛岡冷麺は、あらかじめキムチが入って提供されますが、「別辛」はその名の通りキムチが別の器に入ってきます。最初はキムチを入れずにスープのコクを味わいながら、少しずつキムチを足して、最後には赤い汁も入れてスープを飲み干します。